「チューリップの花言葉は色ごとに違います」
赤が「真実の愛」、黄は「報われぬ愛」、白は「失われた愛」と、その内容はかなり異なるという。はじめて知りました。先日、納戸の奥から幼稚園の入園式後に撮影した集合写真を発見。写真に収まった全員がチューリップをもって写っており、教職員は白、園児は赤と黄の花を手にしていて、私が持っていたのは黄色。なるほど、この時すでに半生を暗示されていたのか…妙に納得。
チューリップの花言葉
そろそろ本題。前回からお送りしている「Vodahone V601N」の後篇。アナログテレビ搭載の携帯電話という「夢のような機能」について触れましたが、このケータイ、テレビという「主役級」の搭載に留まらず、「名脇役」なアクセサリーも備え併せていました…赤外線通信機能を応用した「マルチデバイスリモコン」です。
赤外線通信機能でメアド交換はしたことあるけど、リモコンは・・・無かった!
現存するケータイの「ほぼ全ての端末」に標準搭載されている赤外線通信機能。現在では写真やドキュメントなどのデータをプリントする際、これでプリンタに送信して出力するなど広く汎用的に利用しています(赤外線プリント)が、そんな機能が搭載され始めた00年代初頭、当時の使い方の「9割強」がチャンネー(女子)からメアドや電話番号を得るためでした。
街中で男女が互いの赤外線部分を「触れるか触れないかの距離」で向き合わせ、データのインサートが始まり、保存がフィニッシュするのを待ち続ける…どこか官能的な雰囲気が漂い、妙な緊張感を覚えるやりとりでした。同世代の御仁の中でも、身に憶えある方は決して少なくないはずです。それを応用してマルチデバイスリモコンを搭載させようとは…さすがは、日本を代表する電機メーカーNECさんです。
電話番号の交換・・・それじゃ赤外線でw
操作できるデバイスはテレビ・ビデオデッキ(一部DVDプレーヤー)。設定方法は、ケータイのメニューからリモコンの項目を選択して、自分が使用している機器のメーカー(松下・シャープとメジャーメーカーは揃っていた)の選択だけと、大変シンプルなもので、量販店で売っているリモコンのような煩雑な設定は不要。
操作内容はテンキーを使用した1~12のプリセットチャンネル選択、十字キーでの音量、チャンネルの順送り、ケータイの電源ボタンを使ったテレビのON・OFF、映像入力の切替など、テレビ使用する上において最もベーシックな物が可能でした。私も購入当初は「物珍しさ」から、自室のテレビに設定し頻繁に使用していましたが、徐々にオリジナルリモコンが電池切れの際、「中継ぎ登板」する役割に落ち着きました。また、このリモコンではカラオケの「DAM(第一興商)」のリモコンとしても使えましたが、私自身使ったことが無く、取説の記載を見ても「そうなんだ…」レベルでした。
小学校低学年くらいの時、「デジタル腕時計ひとつで何でも出来たら」と、本気で考えた事がありました。テレビ電話、テレビ放送視聴、家のあらゆる家電製品の操作、家の鍵…全てではありませんが、スマホを含めれば大部分は実現しています。このケータイもそうですが、当時のケータイは「アナログ時代の子供の空想」を具現化した端末が多かったように思えます。それは、技術者の持つ「遊び心」があったからではないでしょうか。私の思い込みですが、日本の技術力が世界的に高い水準にあるのは、この「遊び心」を根底とした原動力が一因ではないかと。
以前はケータイの新機種が発表される度に「今度は何を載せてくるのか」、楽しみにしていました。スマートフォンが便利なのは言うまでもないですが、OSがグローバルデザインでも、機能などでどこかに「遊び心」を持った端末が発表されることを心から期待しています。
■ URL
製品情報(ボーダフォン)
http://www.vodafone.jp/japanese/products/kisyu/v601n/
製品情報(NEC)
http://www.n-keitai.com/lineup/v601n/
過去のバックナンバーはこちらからなっているだわ↓
第一回 「私のケータイ履歴書 SoftBank X01HT」 ビジネス携帯の機能を飛躍的に変えたWindows OS搭載のポケットPCがあった。
さて、本題。2回目となる、「私の“ケータイ”履歴書」。今回フューチャーするのは、「Vodahone(現softbank)V601N」です。このケータイを使い始めた2004年の事は、今でも鮮明かつ克明に覚えています。
第一回 「私のケータイ履歴書 SoftBank X01HT」 ビジネス携帯の機能を飛躍的に変えたWindows OS搭載のポケットPCがあった。
Wの悲劇
この年の3月。それまで5年にわたり、「自分の全てを捧げた」世界の「半生で一番辛くても幸せな」現場を去らざるを得ない状況を迎えていました。
私は同じ世界で生きていくことを望んでいましたが、自身のチカラ不足で願いは叶わず、4月からは「全く異なる」世界の「変調のない」現場で仕事をすることに。
当時の心境を例えるなら「空虚」…桜の花を観ても、夜のお店でボトルを入れても全てが灰色に見えるほどの重症。「いっそこのまま…」という思いも過りましたが、「アカシアの雨」にうたれていなかったので、最悪の事態には至りませんでした。
いま考えれば若さゆえの短絡な思考、当時の自分にとっては深刻だったと記憶しています。
落ライターAGATA、東京競馬場にて携帯を落とす!そんな時、東京競馬場で5年使ったケータイを落とすという憂き目に遭いました。
キングカメハメハが勝ったダービー観戦後の帰り道、人混みの中で落としたと思われます。
外馬券予想外す!コスモバルクから買っていた私は、馬券外してケータイ落とす「泣きっ面に蜂」状態。
当日のうちに紛失届を出し、翌日近所のショップへ行き購入したのが「V601N」。
前年の12月にNECが発売したモデルで、赤・白・黒の3種類のカラーリングがあり、見た目は他キャリアのNEC製モデルを踏襲した作りになっていました。
このケータイを選んだ理由は「端末代1円」、「在庫過多のため商品券3000円分」だから。
そのため、購入時点ではこの端末の持つ「特異性」に気付いていませんでした。
TV601Nの特異性としては、アナログ地上波放送視聴が可能な画期的な携帯だった!☆このケータイ、アナログテレビ観られるってよ。
ちょっと待ってください。このケータイが発売された2003年12月に、地上波デジタルテレビ放送が開始されましたよね?
このタイミングで、なぜアナログテレビを搭載したのか…憶測は様々ありますが、当時はワンセグ放送も始まっておらず、ケータイの中にフルセグを受信できる基板を入れる技術も勿論無かったわけです。多分、アナログ停波まで時間もあったこともあり、「ケータイでテレビ観らたらイイよね!」的な感覚ではないかと思います。
しかも、内蔵アンテナに留まらず屋外アンテナの端子につなげられるコネクタも付属の充実ぶり。さすがはPC-98シリーズのNECさん、かゆい所に手が届く「神対応」を当たり前にやってのけます。
肝心の「画質や観るに耐えられるか」についてですが、基本的に80年代後半に流行った「液晶ポータブルテレビ」の感覚で視聴できます。ドラマやアニメを観るには物足りないものの、野球や競馬などのスポーツ中継でしたら、「とりあえず動いてる感じが解ればOK」なので、十分耐えられるものでした。
私はこのテレビで、2005年のダービーと有馬記念を観戦しましたが、ディープインパクトが大外から馬群を飲み込んで勝ったダービーも、圧倒的1番人気に支持されながら、最後までハーツクライに届かなかった有馬記念もその様子が十分解るレベルにはありました。
しかし、このケータイが「特異性」を持っているといわれる所以は、テレビ搭載だけではなく、あまりにも「かゆい所に手が届きすぎる」芸当のものでした。
次回、その辺を詳しくお伝えします。
赤は「真実の愛」、黄色は「報われぬ愛」、白は「失われた愛」!素敵だわね!
ご婦人の存在が気になるわねw