Softbank 911T
主なスペック
音声通信方式:SoftBank 3G(W-CDMA・2.0GHz)
形状:スライド型
サイズ:112 × 51 × 17.9mm 質量:145 g
連続通話時間:140分 連続待受時間:330時間
充電時間:120分 外部メモリ:microSD(2GBまで)
日本語入力:モバイルRupo
FeliCa(おサイフ機能):あり 赤外線通信機能:あり
放送受信機能:ワンセグ放送対応
メインディスプレイ:TFT液晶
解像度:WVGA(480×800ドット)サイズ:3.0インチ
表示色数:260000色
Softbank 911T 起動中
Softbank 911T 正面から
Softbank 911Tのサイズ
このブログ2回目の実物画像にして、初めて「完動品」のご登場です。手に持った感触はズッシリと重みを感じ、厚さもそれなりにあります。画像からから判るとおり、私に酷使された有様ながら大変丈夫で、購入9年も未だにSIMを挿して充電すれば使えるタフガイぶり。まさに、往年のチャールズ・ブロンソンを髣髴させる「漢と書いてオトコ」のようなケータイです。
では、ワンセグ放送を受信したときはどう見えるのか?ワンセグの説明については、某世界レベルのフリー百科事典を見ていただくとして、早速ワンセグ視聴時の様子を見てみましょう。
Softbank 911T ワンセグ放送中
どうでしょうか?画面に無数の傷があるため、その分の見難さはあるかもしれませんが、十分視聴に耐えられるレベルに思います。そして、以前紹介したV601Nのアナログテレビと比較しても、その画質は雲泥の差がです。では、正面から実際に視聴している想定で撮影した画像を見てみましょう。
Softbank 911Tワンセグ放送中
映っているのは夕方のワイドニュースですが、液晶の大きさの割に報道内容はっきり判るレベルです。広い画が多いサッカーや競馬などのスポーツ中継だと、さすがに画面だけで状況を完璧に把握するのは厳しいですが、実況と場内の音が聞こえるので、雰囲気を味わうには十分使えます。また、このケータイの付属品として充電用ホルダーがあり、これに固定して視聴すれば充電しながら、丁度いい角度で視聴出来るのでまさに「渡りに船」。ホルダー本体もコンパクトなので、バックに入れて持ち運ぶ場合も嵩張ることはありません。
弊社の動画サイト「Tube.KJRS」で、ドローンから撮影した酒匂川と富士山の動画を公開しています。撮影は連休明けに行われましたが、新緑が鮮やかに映える好天の酒匂川流域、夕焼けをバックにその存在感を示す富士山の模様を存分に楽しめる、クリエイティブ部隊「渾身の作品」に仕上がっています。
今回フューチャーするケータイは、私が2007年7月から2010年12月まで使用した、Softbank 911Tについて2回に渡りお送りします。
SoftBank 911T
今では倍以上もある6.44インチフルHD・・・ですものねw
ドラえもん?
「あんなこといいな、できたらいいな♪」
この歌い出しから始まるのは、誰もが知っている「国民的ネコ型ロボットアニメ」オープニング曲。この「あんなこと」が年齢によって歪曲していくのは言うまでもないですが、未成熟が故に「クズっぷり」を発揮する主人公を更正させるべく、22世紀から来たネコ型ロボットが、甲斐甲斐しく未来から持ち込んだ道具を駆使して支えるという、大変夢に溢れた作品。アニメより特撮や仁侠映画好きという、「東映イズムの継承者」を地でいく「偏屈オブ偏屈」な子供時代を送った私ですら夢中になってみたものです。
これまでの記事からも分かるとおり、ケータイが「あんなこと、こんなこと」を出来るツールになってきたことは言うまでもありません。片手でネットサーフィン・Eメールができ、音楽を聴ければテレビも見られ、馬券すら買える。終いには、出○○系サイトでチャンネーやアンチャンも探せる…と、様々な「あんなこといいな、できたらいいな」を叶えてくれるツールになってしまいました。そして、IC乗車券や電子マネーを搭載して買い物や電車に乗れるようになったのだから、もはや「国民的ネコ型ロボット=ケータイ」といっても過言ではないでしょう。この911TにもFelica技術を使った「おサイフ機能」、地上デジタルテレビ放送が視聴できる「ワンセグ機能」が搭載されています。
よく見るとペンギンがかわいいSuicaカード
2000年代前半に「Suica」、「PASMO」が登場した辺りから、Felicaの読み取り回路が極限まで薄く出来ることは語られており、「いつかはケータイに搭載されるんだろうな…」と漠然に思っていました。私がこのケータイを手にした頃には、既に通勤定期がPASMOになっていたり、行きつけの飲み屋の会員カードにEdy機能が付いているなど、ケータイのおサイフ機能を使う機会がありませんでした。あえて使っていたのは、「Mの字」のファストフードショップのクーポン券や、競馬場で行われている「来場ポイントサービス」のポイントカードとしてだけで、「おサイフ感」は全くない寂しい使い方です。
しかし、2008年を越えた辺りから仕事で飛行機を使用する機会が増え、その際に日航から着たDMに「JALタッチ&ゴーサービス」という記述を見つけました。早速記されたURLにアクセスして詳細を確認…おサイフケータイ対応端末に専用アプリを入れると、航空券を介さずチェックイン時・搭乗時にケータイをかざすだけで飛行機に乗れるという。何事にも「ペーパーレス中毒」だった当事の私は、悦に浸りながらほくそ笑み、早速アプリをインストール。「ケータイ、マジでパねぇよ…」と、ひとり夜中の寝室で呟いた次第です。
東京~札幌。どこまでケータイだけでいけるか…
アプリインストールから間もなく、札幌への出張を命じられました。早速の出番、ならばケータイだけでどこまでいけるのか、やってみたくなるのが人情です。当時のオフィスは港区の新橋、ここから空港間と札幌市内の交通を経て、宿泊先である「ススキノ」にあるホテルまでが対象。ススキノ…違う、札幌までのルートは次の通りです。
新橋⇒(E電)⇒浜松町⇒(東京モノレール)⇒羽田空港⇒(JAL)⇒新千歳空港⇒(JR)⇒札幌⇒(タクシー)⇒ススキノ
「E電ってなんだよ?」という質問はスルーします。気になった方はググってください。知っている方は、軽くツボったかもしれません。それなら私は本望です。
おサイフ機能にプリインストールしてある「モバイルSuicaアプリ」にソコソコの金額をチャージしてスタート。新橋から空港までは電車区間ですので、もちろんケータイをタッチさえすれば乗車可能です。分かっていても、ケータイを自動改札にタッチするだけで電車に乗れる…初めてこの感触を味わった時は、軽い興奮を覚えました。空港に着いてからも「JALタッチ&ゴーサービス」を使い、チェックインや空港保安検査も航空券を持つことなく、ケータイのタッチのみで搭乗口手前まで来る事ができました。後は搭乗口でケータイをタッチすれば、新千歳空港までケータイかざすだけでいけます。
しかし、ここで私の悪いクセが顔を出して来ました…搭乗開始までの間、付近の売店でビールを飲みたくなるという衝動。ここで財布を出してしまえば、ミッションは直ちに終了します。ただ、そこはSuicaと懇ろだった日航さんです。系列の売店では、Suicaでの決済が可能なわけで、ここでも無事にケータイだけでビールを飲め、搭乗して新千歳まで到着することができました。
新千歳空港からはJRを使って札幌まで出なくてはいけません。が、当時はSuicaとの相互利用しておらず、ここで財布を出して現金orカードで切符を買わなければ、その先に進めないという現実を突きつけられます。ケータイだけでの移動は新千歳空港まででした。その後の移動は割愛しますが、ススキノのホテルに着いてチェックイン⇒宿泊代金決済の流れの時、私が決済で出したのはケータイでした。このホテル、Edy決済が可能で、端末にプリインストールされていた「Edyアプリ」へ、事前に宿泊代金分をチャージしていました。「ケータイだけで移動がしたい」…意味不明な熱意と役に立たないモチベーションが、宿泊代金のおサイフ決済に繋がったと思います。
駅前の往来する人々
事前購入やチャージさえすれば、ケータイ一つで北の大地を踏む事ができる。しかも、現在では先ほどのルート全てでSuicaが使えますから、物理的にはケータイだけで全ての過程を消化できる事になる訳です。子供の頃に思った「国民的ネコ型ロボットが欲しい」という思い、僅かかもしれませんがケータイが叶えてくれたのではないでしょうか。おサイフケータイの出現は、ケータイの便利さが「行くとこまで行った」瞬間だったのかもしれません。
※「おサイフケータイ」は、NTTドコモの登録商標です。
第四回「 私のケータイ履歴書 Softbank 911T」の続き楽しみにしているわ〜♪
AGATAです。
唐突ながら、5月21日に誕生日を迎え「30代後半」になりました。30代前半ラストデーの20日は朝から難儀なことが続けて起き、テンションは下がり、メンタルはボロボロと「目も当てられない状況」でした。しかし、夕方以降は厄払いが済んだかのように好転。今の自分にとって「最高に幸せな時間」を過ごし、帰宅後は同じマンションの競馬狂と22日のオークスに向け、予想談義に花を咲かせるなど「穏やかな時間」を過ごすことが出来ました。ちなみに、30代後半に入った午前零時。私の眼前には「東スポ・日刊競馬・週刊競馬ブック・グリーンチャンネル」と、いつもと変わらない「金曜夜の風景」が広がっていたことは言うまでもありません。
さて、本題。前回に引き続き、Softbankの911Tをフューチャーする後編。今回は「ワンセグ機能」についてお送りしようと思います…が、まずはこのケータイの基本スペックについて。